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新レーベル発足のご挨拶
 「フライング・ダッコチャン? ムフフ」と笑ってくれる方が世の中にどのぐらいいるものなのか、ぼくにはまったく予想できないのですが、少数の音楽通の「ムフフ」を誘うためだけに、新しいレーベルにこんなシャレのきつい名前をつけたわけではないのです。
 この名前の“元ネタ”である「フライング・ダッチマン」は、60年代のインパルスを牽引した名プロデューサー、ボブ・シールが70年代にやっていたジャズ・レーベルでした。いわゆる“王道”的なところははずして、ジャズの世界では亜流とも傍流とも言えるジャズ・ファンクや、一風変わったイージー・リスニング・ジャズ、そしてポエトリー・リーディングのレコードなども出していた会社です。オリヴァー・ネルソン、ソニー・スティット、オーネット・コールマンなども作品を残していますが、ガトー・バルビエリやロニー・リストン・スミス、レオン・トーマスやギル・スコット・ヘロンなんてところがこのレーベルの方向性を象徴していました。フュージョンの先駆けとも言えるサウンドを特徴としたミュージシャンが沢山在籍していたのに、レーベル自体はフュージョンには向かわず(そこがぼくの好みでもあります)、70年代後半に潰れてしまいましたが、いろいろな意味での“橋渡し”をしたユニークなレーベルだったと思います。
 ぼくが自分の新しいレーベルに「フライング・ダッコチャン」と命名したのは、このレーベルでレコードを制作していくことで、ボブ・シールがやったような“橋渡し”ができればいいな、と思っているからです。ミュージシャンとオーディエンス、メジャーとインディー、音楽と詩・・・橋を架けてつなぐ対象は何でもいいでしょう。「フライング・ダッコチャン」がそこにあることによって、別々の地点にある二つの力が合わさったり、個々では成しえないことが実現できるようになれば、それこそ本望です。
 最初はぼく自身の過去の作品を出しますが、個人的なレーベルにするつもりはまったくありません。さまざまな表現者に門戸を開き、もちろん新作も作ってまいります。弱小を絵に描いたような手作りレーベルですが、精一杯がんばっていこうと思っております。どうかご協力くださるようお願い致します。


2000年3月1日 有限会社エスオーエス 代表取締役 和久井光司




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